お商売ではなく、芸妓という生き方

2017/03/13 01:14


今月末で、お披露目して丸11年になります。
きかなく、高飛車で?頑固で、わがままで、好き勝手やってるように思われる方もいるかもしれませんね(笑)こう見えて、結構繊細で(笑)、悩んでいることのほうが多いですし、いつまでも考えて引きずり、自分が壊れそうになることがあります。
節目節目に、生き方、芸妓としての在り方、これでいいのか、今まで通りでは通用しないなど考えるようにしていますし。そういった壁に有難いことにぶつかり、伸びきった鼻がへし折られるタイミングをもらいながら11年芸妓をさせていただいております。
ここ何か月、芸妓の在り方、お座敷の暗黙のルール&マナー、基本的なことなんですが、えっ!!!と思うことがあったり、危機感も私一人が持っていたところどうにもならない…そんなで、どうしたらいいのかなぁ?と、どうしようもできないのに考えていましたら、Facebookでご縁を頂いた、早坂様の投稿を読ませて頂き、これでいいのだ!?天才バカボンか?
違います…今のポリシーで流されず、ぶれずにいようと!
早坂さんは、芸舞妓さんを呼ぶ、旦那衆の在り方として書かれたそうですが、芸妓として私にも感じ入るものがあり、是非この文章を私のブログでもご紹介させてくださいと、お願いしましたところ、快く承諾していただきました。
京都・宮川町の小梅さんという舞妓さんをご贔屓にされています投稿を拝見していますと、とても可愛らしく、芸に熱心で、また才能もあり、それ以上に努力家なんだろうなと


舞妓と贔屓衆の夜咄Vo23
「贔屓衆の生き様」
舞妓小梅の見せ出し丸5年のお祝いの日に象牙の三味線の撥を贈りました
単にお祝いと言う意味では有りません
ある意味、小梅への『叱り』でも有ります
16歳の娘が花柳界と言う世界で自分の親、時には親以上の世代の中で舞を見せるだけでは無く、宴席について宴を5年も経験すると、其れは一般社会の女の子達に比べ想像以上の成長や変化をする
宴席で彼女達が舞う時間は精々10分・・・
後は宴席でのお相手です
宴席のお客様が本当に芸がわかるかどうか?
其れを繰り返す日々の中で、お客様を見て芸に対し強弱を付ける事は怖い事なんです
お客様が芸の質を解ろうが解らまいが、自分の持つ最高の芸を披露するのが芸舞妓です
此れを忘れてしまうと芸舞妓と言う『生き方』が芸舞妓と言う看板の『お商売』に変わってしまう事が有ります
どんな職業でもお商売を続けるのは大変です
然し、其れが生き方であれば芸舞妓である自分が死なない限り続けて行けるのです
舞妓小梅は天性の座持ちの良さと、運良く優しくも厳しくも周りの姐さんやお茶屋のおかあさん方達に恵まれ、とても良い舞妓に育ちましたが、此の五年と言う区切りで、もう一度、芸妓になる前に舞妓の本質を考えて、感じて欲しいと思いで象牙の撥を贈りました
象牙は今少ない中で、当然高価ですし貴重な物です
其れを受け取り『おおきに』と言う感謝では無く『芸が総て‼︎』と叱っていると感じて欲しかったんですわ‼︎
そんな事は本人には一言も言いませんでしたが、きっと今日、与えた撥が意味するものに気が付く舞妓なのは5年の付き合いで解ります
我々贔屓衆は芸舞妓さんにお稽古は付けられません‼︎
でも、お師匠さん以上に芸の大切さ、そして芸こそが総てと教える事は出来ますし、其れを芸舞妓がお稽古するのと同じレベルでストイックに本気で教えて行くのが贔屓衆の『生き様』なんです‼︎



お正月に娘七種の替手を弾かせてもらった時に、私も象牙の撥を頂戴しました!頂いたとき、感謝の気持ちと同時にもっともっと勉強しなきゃいけない。もっともっと出来るようにならなきゃいけない、このままじゃダメなんだ!と感じ、撥と下さった方の思いを大事にしようと思いました。
早坂さんの投稿の中にある、『お商売としての芸妓』と『芸妓という生き方』。私も、今見直さなきゃいけないことだと感じていたことでした。確かに、商売には違いありません、芸を披露して、お客様のお酒、会話のお相手をさせていただき、玉代を頂いて生活しています。だけど、お金を取るということに重きを置くのは、芸妓らしい働き方ではないとも感じます。
母がよく言うことがあります。『芸妓は暇でも、暇だ暇だ!なんて言っちゃダメ。どんなに暇であっても、聞かれたらお客様には「お陰様でなんとか」といいなさいと。』もう一つは、お客様がいついつ頼んであるんだけどと入る?と聞かれる事がありますが、もちろん入らない時、入れない時があります。そんな時は『空いてます、呼んでくださいなんて言うんじゃないよ。帰ってみないとわかりませんね。とか、もし入らせて頂いた時には宜しくお願いします。と言いなさい。』と!
ご飯食べなきゃいけないので、これは極端な話ですが、『武士は喰わねど高楊枝』的な要素が芸妓にはあるんだとか。


芸事も、『ただ』やることのないように気を付けています。おしょさんの顔を汚さないように!おしょさんに教えて頂いた、曲の背景、意味、振りの意味などを感じて頂けるように意識して踊ったり、演奏したりしたいと思っています!
そして、いつも本気でやる!その時、できる限りの芸をする!
だから、お客様にも本気で見ていただきたいし、芸事の本質を知って頂きたいと思います。
一度、がっかりすることがありました。小鼓を打たせて頂いた時の事。基本、日本の楽器は譜面を見ません!私は出たころから、おしょさんの言いつけを守り見ないで出来る様なお稽古を付けていただいております。ですが、色々な事情で譜面を出す方もいらっしゃいます。
ある方が『〇は譜面見てるから、ちゃんとやってるってわかrけど、お前は見てないから適当だろう!?』それを言われたからと言って、頭にきたりはしませんでしたが、お客様にもちゃんと正しい知識を知ってもらわないと芸妓も育たないなと感じました。
踊りは特にそうで、下手に褒められると、踊りが崩れます。もっと未熟な頃におしょさんに『キチンと踊りなさい!きちきちとしなさい』と。そうして踊らせてもらっていたら、お客様からは『踊りが固いよね。色っぽくないね。』混乱してしまって、お座敷で踊るのが怖くなった事がありましたが、お習いしてるのはおしょさんですので、お座敷で何を言われても、おしょさんの仰る事だけを信じてお稽古させていただいております。今だとわかります。おしょさんが『きちんと、きちきちと』と仰った事が!初めは言われたように、きちんとやることで変な癖をつけずに、基本を学びます!その段階が過ぎれば、もっとこう体を使いましょう、こうしてみましょと新たな段階に進めますし、踊りによっては基本から少し形を崩して踊るものもあります!基本ができてないと、崩せないんですよね!
亡くなった勘三郎さんの言葉だったと思いますが、【型があるから型破り。】
本当に知ってる方は、簡単に褒めない。そして、けなしもしない。間違いを指摘しない(間違っても、何事もなかったように戻すのが芸だから)。そして、見えない努力を感じ、認めて褒めてくださる。

話は飛んでしまいましたが…何が書きたかったのか…
芸妓という生き方。
生き方か…考えさせられるお話でした。
自分で選んだ生き方です!精一杯、頑張らなきゃですね
今度、東山芸妓、お座敷での芸妓のマナー、お客様のマナー、今と昔などをロータリーさんでお話させて頂いた原稿をUPさせて頂きますね!

東山の花柳界がきちんとした形で残るためには、お客様にも知っていただきたいことがあります(*^-^*)
もちろん、私たちも勉強したり、考えを改めないといけにこともあるかと思います。
では、後日UPしたいと思いますので、よろしくお願いいたします(^^♪

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