裏干支

2012/04/02 23:56

今日、先日求めた櫛の蒔絵の打ち合わせで七日町にあります『ぬり一』さんに寄せて頂きました
たまたま、長唄の一志郎おしょさんに頼まれた物を買いに来た時に、見つけた会津塗の春秋の櫛に一目ぼれしました裏が無地でしたので、私のオリジナルの櫛をと思い、私の西川の手ぬぐいを参考に、流れ水に菊・桜・紅葉を流れるように入れて頂くことにしましたこちらは、仕上がって出来てきましたら、ご紹介させてください

社長さんとお話していたら、芸妓衆の昔話を聞くことができました
ぬり一さんでは、裏干支グッズが一押し商品だそうです
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裏干支はその名の通り、自分の干支の真裏(7番目)に当たる干支の事卯年の私の裏干支は酉年となります
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自分の干支を縁起物、厄除けとして私たちも好んで身につけますが、裏干支も幸運を授ける縁起物なんですって
「裏干支」を併せ持つことで、互いの足りない所を補い合い、ともに高めあって繁栄に導くと言われているそうです


で、こちらの商品を作るようになったきっかけが、若松か東山の芸妓さんの話にヒントを得たんですってまだ、若松の料亭・梅屋敷さんがあった頃のお話だそうです
ウサギの柄の入った、お着物でしょうか、帯でしょうか、はっきりは覚えていらっしゃらないそうですが、身に付けていた姐さんに、『姐さんは、ウサギ年なのかい?』と聞いたところ、『私はトリ年だけど、裏干支のウサギを身につけています』と答えられたそうです
『そこから調べて今に至っています。だから、姐さん方には感謝しています』と、お話されていましたすごく、いいお話聞かせて頂いちゃいました

で、ここで終わらないのが凄いトコ
一緒に聞いていたお母さんが『それって!!』となり、話を聞いたら…
私が小学校に上がる位まで続いていた、芸妓組合の旅行で行った先で、夜光貝などの細工の干支の根付けを求めようとしたら、お母さんの干支のウサギがなかったそうなんですそしたら、お店の方が裏干支を教えて下さったそうです
梅屋敷さん、組合の旅行、とり年でそんな粋な事をされる姐さん…今は亡き、いろ次姐さんじゃないかなぁと、勝手に想像しています
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いろ次姐さんと、生まれたての私です

東山名妓列伝の第1弾で書かせて頂いた、清丸姐さんに続き、いろ次姐さんについてまだでしたね
近々、書かせて頂きます

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東山名妓列伝~その1「清丸姐さん」

2011/08/22 18:52

先日、実千代姐さんと、亡くなられたある姐さんの御親戚のお席に寄せて頂きました御親戚の許可を頂いて書かせて頂きます

その姐さんの名は、君池田・清丸
うちの祖母や美紀子姐さんのお母さんが出られた、今はなき池田家さんから出られた芸妓さんで、その後、独立されて君池田となりました。ちなみに、うちも元は清池田お母さんが出た時に、祖母が「心機一転、しがらみをなくして頑張りなさい」と改名したそうですあの時代に、思いっ切った事をするなと、感心してしまいます
まぁ。それは置いといて(笑)

清丸姐さん、お若い頃すっごくお綺麗で「淡島千景月岡夢路を足して割ったような」と言われていたそうで、すっごい売れっ子さんだったそうです!お年を召されても、品のいいお顔立ちでやはりお綺麗でしたそして、おしゃれでお着物も素敵な物を着られていたそうです

今年、七回忌になるそうです私が長唄を習うきっかけになった、一志郎おしょさんの浴衣会に出られたのが最後だったと記憶にありました。もう、そんなに経つんですね…

忘新年会の出し物等の自主レンで清丸姐さん、若葉姐さん、実千代それぞれのお家に集まってお稽古していたそうです私も学校から帰ってくると、姐さん達がいらしててお稽古してる様子を覚えています
お昼頃だと、お稽古の後に『今日はどこに行く』とあちこちにランチに行くのが楽しみだったとお聞きして、実千代もいい思い出を一緒に作れた事が嬉しいと言っていました

では、実千代姐さんの清丸姐さんとの思い出ばなしを

清丸姐さんと言えば座もち良し
芸妓は気取ってちゃダメ!面白可笑しく、盛り上げ上手
実千代が他の座敷に行ってる間、『みっちゃん、任せなさい!』と、盛り上げて待っていてくれたそうです私もいずれは

また、実千代が箱(三味線)を持ち始めた頃に、『みっちゃん、私も一緒に弾くから、度胸付けなさい!』と舞台でご一緒させて頂く機会をたくさん作ってくださったそうです
タテ三味線が清丸姐さん、ワキが実千代タテ唄が美紀子姐さん
小鼓・玉美姐さん 大鼓・竹千代姐さん
CAMSTYUH.jpg(お辞めになられた姐さんはお顔消しました。)


そして、実千代に『みっちゃん、私が持ってるもの(三味線の手)取ってね!』と、色々教えて下さったそうです!
お座敷の中の事は一線で活躍した姐さんしかわからない技があったり、独特の表現があったりと、お話を伺うだけでも勉強になりますね
その中でも、私が印象的でよく覚えているのが奴さん
『お座敷は華やかに越したことはない、賑やかな弾き方をした方がいいわよ』と、一般的な手に少しアレンジを加えた手を教えて下さったんですって
この手で弾いているのは、今、実千代だけなんですねお座敷をよく知った、姐さんならではのお話だなと!!!
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写っている所だけですが、唄・美紀子姐さん 三味線・清丸姐さん 実千代 立方・紀千代姐さん


御親戚の方が『お稽古お稽古って、よく言っていた』と教えて下さいました
芸のある姐さんでもお稽古にまじめに向き合って、努力をされていたんですね私も、ますますお稽古頑張ろう
一に稽古、二に稽古、三四舞台経験、五に稽古

私もお座敷、ご一緒したかったなぁ今でも、お座敷で話題になる清丸姐さん
でも、姐さんの元気なお姿を少しでも知っている私は幸せです
最後に、こちらのお写真を
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左から・いろ次姐さん美紀子姐さん実千代清丸姐さん

次回の東山名妓列伝は新かつ吉・いろ次姐さん
小さいころ、可愛がって頂きました抱っこして頂いてるお写真がたくさん残ってます
お楽しみに

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